初期消火用器具を、安全に、正しく、しかも素早く取り扱っていただくための取り扱い方法は次のとおりです。
ホース格納箱の中には次の器具を収納しています。
ホース1本は20メートル 最大60メートルまで延長できます。
放水するための器具です。
地下式消火栓の吐出口を地上に立ち上げる器具です。
地下式消火栓の蓋を開き、吐出口の開閉に使用する器具です。
町内には約1000個の消火栓が設置されています。
消火栓には角型と丸型の二種類の蓋の消火栓があります。
角型蓋消火栓
丸型蓋消火栓
蓋の形状は違いますが、角型蓋も丸型蓋も中の仕様は同じです。
住民の皆さん(必ず4人以上)が協力して、火災現場に近く、安全に活動できる消火栓まで各初期消火用器具を持ち運びます。消火栓に着いたら、それぞれ役割分担(消火栓担当者、ホース担当者、放水担当者)して行動します。
(1)開ける
消火栓の蓋を消火栓開閉器を使用して開けます。
角型蓋消火栓の開け方
開閉器のとがった部分を利用して開けます。
丸型蓋消火栓の開け方
開閉器の先端部をさし込み手前に引っ張り、180度後方へ回す。
(2)差し込む
消火栓内の吐出口のキャップを取り、スタンドパイプを差し込みます。
(3)回す
開閉器を消火栓内の開閉栓に差し込み、左へ回して水を出します。
※消火栓は、放水担当者の状況を確認しながら少しずつ開けて送水してください。
横棒を回しながら上下に動かし固定し、蓋を開ける時や開閉栓の開閉に使用します。
※注意していただきたいこと
(1)伸ばす
ホース担当者(複数)は、各ホースを協力し合って延長します。スタンドパイプの先にホースのメス金具を結合し、オス金具を持ち、火災現場方向に向かってください。
ホースが足りない場合は、もう1人のホース担当者が新たにホースを運び、先に延長したホースのオス金具に、持ってきたホースのメス金具を結合してホースを延長していきます。
(2)結合する
火災現場付近にいる放水担当者の持っている筒先にホースのオス金具を結合し、ホースの延長は完了です。
(3)放水始め
放水担当者の「放水始め」の合図により、消火栓担当者にこのことを伝達します。伝達が終わったら放水担当者の後方に位置し、ホースを持って補助してください。
※注意していただきたいこと
(1)構える
放水する位置は、屋外の足場のよい安全な場所としてください。
(2)放水始め
ホースを筒先に結合し、準備が整ったら「放水始め」の合図をしてください。
筒先はしっかりと握るとともに少し体を落とし、安定した姿勢を維持して絶対に離さないでください。
放水は、燃えている物体に行ってください。
※注意していただきたいこと
これまで、ホースなどに触れたことのない人は、上記説明だけで、いざというときに行動することは、大変難しいと思います。まず、自主防災会や町内会主催の訓練に参加して、ホースの延長方法などを経験しておくことが大切です。
初期消火用器具の設置場所は、次のリンクを参照してください。