府中町教育委員会では、教職員が専門職として自らの資質能力の向上を図り、力量を高めることを意図して教職員研究大会を実施しています。本年度も8月1日にくすのきプラザ大アリーナで開催し、約200人の教職員が参加しました。
21世紀をたくましく生きる府中町の子どもたちの育成に向けて、学校教職員が主体的に研修に努めることを通して教職員の力量を高めるとともに、府中町立学校の教育水準の高揚を図る。
教育長挨拶、町長挨拶、研究レポート応募者紹介
教育長職務代理者挨拶
府中町教育委員会では、平成14年度から教職員を対象に、研究レポートを募集する取り組みを続けています。
平成27年度は、47人の教職員から46本の応募がありました。
内容は、各教科、道徳、総合的な学習の時間、ことばの教育、キャリア教育、学校経営等と多岐にわたるもので、審査会において選出された優秀な2本のレポートを研究大会で発表しました。
どちらのレポートも、児童の実態に応じた指導方法を開発・実践しており、成果を上げている点が評価されました。
※研究レポート発表概要はページ下からダウンロードできます。
府中東小学校が昨年度から取り組んでいる「学びの変革アクション・プラン」に基づいた指導方法を発表しました。発表では、校舎の高さの求め方を通して、児童が主体的に取り組むことを促す指導方法の工夫が紹介されました。今後は、各小・中学校でもそれぞれの児童生徒の実態に応じた取り組みを充実させていきます。
上智大学総合人間科学部教育学科 奈須 正裕 教授
演題:「主体的な学び」を促す指導の工夫について
講演では、広島県が打ち出した「学びの変革アクション・プラン」の取り組みを実践していくうえで、キーワードとなる「主体的な学び」をテーマとして講演をいただきました。
日常生活の中での問いを各教科の力とつなげて、自分で答えを導きだしていく資質・能力を育成していくための指導方法のあり方や、その指導方法が各教科を超えた教育課程全体でつながっているものになるために必要なことについて学ぶことができました。
府中町では、今回の大会で実践発表をした府中東小学校が、昨年度から「学びの変革アクション・プラン」の研究開発校として、主体的な学びを促すための新たな指導方法に取り組んでいます。また、今年度からは、府中南小学校と府中中学校が新たに実践校として加わり、この取り組みを拡充しています。
今回の講演は、参加した教職員にとって、日頃の指導について振り返るとともに、教員としての志を高める良い機会となりました。