町内の各小学校の子どもたちが、自らの視点で行う環境調査を通して、府中町の自然や環境問題へ興味を持ち、環境を守るために何ができるかを学校・家庭・行政が連携しながら考えていく「キッズ環境調査プロジェクト」。
※プロジェクトの概要は、このページの下からダウンロードすることができます。
平成22年度から、町内各小学校で、府中町の自然・生活環境や地球温暖化についてのアンケートを行っています。
令和3年度のアンケート結果は下のとおりです。
各小学校では、児童がどのような意識や関心を持っているかをもとに、それぞれの学校で取り組むテーマを設定し、子どもの視点に立った環境調査などを行い、地域の環境について考え、体験や学習を深める活動を行いました。
クラブ活動(科学工作・環境クラブ)という、限られた時間の中で、児童一人一人が興味を持った内容(生物・植物・地球温暖化・大気汚染)について考え、調べ、A4用紙一枚にまとめました。
内容をまとめるにあたり、学校全体で取り組んでいるSDGsとも関連付けて考えることができました。「府中町のいきもの探しガイド」を使用したりして、環境問題や府中町の植物について知識を深めました。
今回の活動を通して、児童たちが継続して環境問題に目を向けて、自分たちにできることを考えることができたと思います。
「命の教育」を軸として環境と防災の2つのテーマで学習を進めました。
<環境>
環境についてイメージを持たせるために、環境から思いつく言葉を出し、イメージマップを作成しました。次に、興味を持った環境問題について、同じ課題を選択した児童で協力しながら調べ、1人1枚新聞を作成しました。そして作成した新聞を読み合い、感想を伝え合いました。
<防災>
町職員が児童に向けて出前講座を行い、身近で起こった自然災害や、応急処置の仕方について学びました。他にも、東京海上日動の防災出前講座を受け、自然災害について学び、社会見学では防災情報館安藝へ行き、実際の写真等を見て、より知識を深めました。学んだ知識を生かし、新聞にまとめ、家族や他学年に発表しました。
総合的な学習の時間で身の回りの「自然」を知り、「環境」について考えました。
児童一人一人が環境についての課題を設定し、インターネットや本等を用いて調べ、環境ポスターや新聞にまとめました。まとめたものをクラスで発表することにより、友達の良さを見つけて、自分の学びと比較し、考えることができました。
また、コロナ禍での学びの充実として、ICTを活用したZOOMによるゲストティーチャーの出前講座も行いました。
令和4年度は校内の自然に焦点を当て、学習を進めました。
校内の植物の調査を進めていくにつれ、校内には多くの植物があることがわかり、植物の名前や特徴をクラスのみんなで本やインターネットで調べました。また、「加工して自分たちの暮らしを豊かにできるものはないか」という視点でも学習を進め、掲示物を作成しました。
理科の時間では、「ヘチマ」について学習し、ヘチマを活用する「ヘチマたわし」を実際に作成しました。ヘチマたわしは天然素材で耐久性もあり、環境に良いものですが、店頭ではあまり見かけません。多くの人に興味を持ってもらうために、SDGsと関連付けてリーフレットにまとめ、発表しました。
環境問題について理解を深めるため、広島市西部リサイクルプラザへ社会見学に行きました。そこでは、紙や空き缶などがリサイクルされる様子を見学したり、お話を聞いたりしました。また、環境活動家の谷口さんの、世界の環境問題についての講演も聞きました。地球で起きている環境問題や、海外での環境問題に対する取り組み、自分たちにできることを教わりました。
例年行っている森林体験では、榎川の源流であるみくまりの森の手入れを体験しました。間伐体験では、どの木を残し、どの木を間伐するか話を聞いて、自分たちで選んで間伐しました。間伐を行うことで、森が明るくなり、光が当たることを実感できました。