町の伝統と文化・風物詩 牛祭り(うしまつり)
更新日:2017年4月1日更新
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700年以上前の古くから山田地区に伝わる農耕祭礼行事です。五穀豊穣を願って本来は山田稲生社に奉納されていた祭りです。
竹籠を薄布で包み「一牛(いちうじ)」「二牛(にうじ)」と呼ばれる「牛」の中に人が入り、この2頭の牛に「牛追」、「柄振突(えぶりつき)」、「弁当持」、「早乙女」などの諸役が付き添います。
この一団が独特の節回しの歌と踊りで行進し、「牛」は見物の群集の中に突入して踊り廻ります。
昭和49年(1974年)4月多家神社合祀設立100年祭の奉納行事として行われ、昭和52年(1977年)には4月の多家神社の春祭りに再演されました。
現在は山田牛祭り保存会によって受け継がれています。
この祭りは旧暦の2月1日(この日を「一日正月(ひていしょうがつ)」と呼ぶ)に限り行われていました、こうした農閑期に一年の五穀豊穣を祈りまた農民の娯楽として祭りが行われていたということは、収穫を喜び感謝する各地の秋祭りとくらべて異なる特徴をもっています。