町の伝統と文化・風物詩 亥の子
更新日:2017年4月1日更新
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亥の子は旧暦10月の初亥の日に行われ、10月の初亥を祝う風習では餅をつくのが一般的でした。
餅を祝って万病を祓う儀式とか、多産の動物である亥のししに因んで子孫繁栄を願う儀式などともいわれ、またこの頃は稲の刈上げ時期であり、新穀で餅をついて祝う収穫祭と農畜物の豊作を祝う祭りであるともいわれています。
いずれにしろ五穀豊穣や家内安全を祈った古くからの風習の一つです。
今では「亥の子つき」と呼ばれる子どもたちの行事が大きな特色となっています。
宝珠石に多くの縄をつけて亥の子の唄を歌いながら、家々の門口を撞いて回ります。亥の子の神の霊力によって、土の中に潜んでいる害虫など邪悪なものを追い払い、果実の豊穣を期しうるとしていたようです。
この亥の子が過ぎると寒くなるので、家々ではこたつを出し始めるのが初冬の風物詩でしたが、今でも地区の行事として伝えられています。
亥の子の神は火の神といわれ、亥の子の日にこたつを出せば、火事にあわないとされていました。
~亥の子の囃子言葉~
亥の子亥の子 亥の子もちついて祝わんものは
鬼を生め蛇を生め 角のはえた子を生め
これのこれの ○○さんに嫁とって
繁盛せー 繁盛せー