町の伝統と文化・風物詩 とんど
更新日:2017年4月1日更新
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主に1月15日の小正月に行われていた、無病息災、五穀豊穣の祭りです。
孟宗竹数本を円錐形などに組み立て、正月の門松、注連飾り、書初めなどを持ち寄って焚く火祭り行事で、その火で焼いたもちを食べると年中の病いを除くといわれ、書初めなどが燃えて高く上がると書道の技量が上達するともいわています。
他地域では社寺の行事として行われているところもあるようですが、府中町では地区の正月行事として今も一部の地区で行われています。
「とんど」は「左義長(さぎちょう)」あるいは「どんど」ともいわれ、宮中でも行われていたようです。
いつごろから行われるようになったか定かではありませんが、文献上では平安時代の記録に正月15日および18日に火を焚いて祭りをしたとあります。
「とんど」の語源も定かではないのですが、「尊(とうと)」のなまりではないかともいわれています。