約700年前の建立と伝える古い歴史を持つ神社で、明治43年(1910年)多家神社に合祀されました。社殿は多家神社境内貴船神社として今も残っています。
主祭神は猿田彦命、食稲魂命、大宮女命で、いずれも荷田の神、五穀の神として昔はどこの地にもこの神は祀られていたといいます。
現在の社殿は昭和18年~19年(1943年~1944年)頃に地元の人たちが社殿を買い受けて再建したもので、貴船神社に移築された鳥居は明治5年(1872年)山田連中によって建立されています。
境内には、文化年間(1804年~1817年)流行病を鎮めるために建てられた石碑が残っています。
この石碑は耳護観音堂(みみごさん)といい、時折りお参りする人の姿が見られます。