呉娑々宇山を源に水分峡から地下を通って湧き出ているといわれ、古くから近隣住民の生活用水として水天宮を祀り、大切に保管されてきました。
今出川清水は東川の泉とも呼ばれ、使用にあたっての定めがあり、祠の下は飲み水、次の囲いは米や野菜の洗い水、最後の囲いは洗濯用に使用されていました。
昭和60年(1985年)環境庁の全国名水100選に出合清水の名称で選定されましたが、近年(平成24年)の調べで、古文書の古絵図から、正しくは今出川清水であることが分かりました。
今は湧水も少なくなり以前のように飲み水としては使われなくなりました。
古歌に、今出川清水は出合清水と共に詠まれています。
安芸の国府 出合清水に今出川 温品あらし いつもはげしき
その今出川清水と地域文化を守ろうと、 近年清掃活動が行われるようになりました。