樹高27.5メートル、胸高幹囲4.8メートルと県下有数の巨樹で、ひろしま県民文化100選(花と木100選 昭和62年)にも指定されていたムクノキは、平成3年(1991年)9月27日の台風19号によって主幹部分高3.5メートルを残し、倒壊しました。
その昔、船が沖から帰ってくるとき猿猴川の河口に近づくと、北方にはこのムクノキがよく見えたといいます。
現在、残っている主幹部からは新しく小枝が伸び、民家の敷地内にあるものの外から見ることはできます。
天然記念物として町指定重要文化財(昭和58年12月指定・平成4年1月解除)となり、ひろしま県民文化百選(花と木百選 昭和62年)の選定を受けるなど、広く町民のくらしの中で親しまれてきた当時の姿をしのぶものです。
倒壊前のムクノキ