仕事納め式を府中町役場で行い、1年を締めくくりました。
町長に就任してから、約7か月が経過しました。この間、皆様方に支えられて、府中町政を前へ進めることができたと思っています。感謝申し上げます。町長就任後は、関係各所へのあいさつ回りや現在進行中の行政施策の確認や国・県の最新動向の把握などを行いました。選挙で掲げた公約の一つであるこども医療費の所得制限の廃止については、いち早く取り組み、総合計画策定条例の制定もできました。その他おむつのサブスク導入補助や宅配ボックス設置補助も具体化に向けて取り組んでいます。この他にも、いろいろ公約に掲げています。来年に向けてさらに前進させたいと思っています。
国際情勢として、ロシアのウクライナ侵攻、さらにイスラエルと周辺地域との紛争により世界が不安定かつ混迷を極めている状況が続いており、核兵器の使用のリスクが高まっています。こうしたなか、日本原水爆被害者団体協議会・被団協がノーベル平和賞を受賞されました。これは大変、意義深く、敬意を表するものです。被爆の実相を世界に伝え、核兵器の非人道性を訴え続け、核兵器が二度と使われてはならないとする「タブー」の確立に大きく貢献されたということが評価されたということです。
私たちの府中町は、ご承知のとおり、広島市とともに世界で最初に凄惨な被害を被った町です。我々もまた、被爆の実相を次世代、若い世代に継承する取り組みを進めなければなりません。被団協のノーベル平和賞受賞を契機に、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に向けた取り組みが大きく進むことを願うところです。
来年は被爆80周年の節目の年となります。町としても平和行政の取り組み、次世代への継承に努めてまいります。
最後になりますが、町民の皆さま、職員の皆さんがそれぞれ良い年をお迎えになりますよう、心から願っています。
仕事納め式であいさつをする寺尾町長
仕事納め式の様子