1月8日、くすのきプラザ2階認定こども園つばめホール(大アリーナ)において、二十歳のつどいが開催されました。
令和6年二十歳のつどいは、平成15年4月2日~平成16年4月1日生まれの人が対象で、合計344人の参加がありました。
会場では、華やかな振袖や真新しいスーツに身を包んだ若者たちが、旧友や恩師との久しぶりの再会を喜び合っていました。
また、式典後には、DVD上映やビデオメッセージなどで会場は大いに盛り上がりました。
皆さんのこれからの人生が、幸多き日々でありますよう、お祈りいたします。
【佐藤町長 式辞】
晴れて二十歳という人生の節目を迎えられました皆さん、本日は誠におめでとうございます。
また、これまで愛情深く成長を見守られてきたご家族の皆様、心からお慶び申し上げます。
まずは、新年早々発生しました、たいへん大きな災害と事故について触れなければなりません。元日には能登半島で震度7の地震、そして津波が発生し、広範な地域に甚大な被害を引き起こしました。翌日には羽田空港で飛行機が接触事故を起こし、大惨事となりました。お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げる次第です。
さて、本題に戻りますが、「二十歳のつどい」にあたり、私から人生の先輩として、三点お願いをさせていただきたいと思います。
一つ目は、二十歳になったのですから、大いに悩み考えていただきたいということです。令和四年施行の民法改正により、日本における成年年齢が十八歳となりました。その目的の一つは、「十八歳、十九歳の若者の自己決定権を尊重し、積極的な社会参加を促すこと」です。若い皆さんの意見をより多く取り入れ、幅広い世代が納得のできる社会をつくるために、百四十年振りに成年年齢が見直された、ということになります。
こうして十八歳で成人を経て、二十歳を迎えられた皆さんは、一人でできることが次第に増えていきます。飲酒や喫煙などもその一つですが、しかし、できることが増えるということは、そのことに伴う責任やリスクも当然増すことになります。これから、皆さんには様々な事柄をご自身の意思と責任の下に選択する場面がたくさん訪れます。その際には、どうぞしっかり悩んでください。そして、一生懸命に考えて結論を出し、その結論にはしっかりと責任を持ってください。
二つ目は、「平和」を意識していただきたいということです。
昨年は「G7サミット」が、ここ広島の地で開催されました。ボランティア等で関わられた方もおられるかと思いますが、歴史的な出来事を間近で体験するとともに、「平和」とは何かということに関し、今一度考える機会となりました。「平和」というと、あまりに漠然としているかもしれませんが、きっと難しいことではないのだろうと私は考えています。私たちは一人ひとりが違う容姿、考え方を持っており、それを個性と言いますが、お互いの違い、すなわち個性を認め合い、時には人の手を借りながら、また、誰かに手を差し伸べながら、共に手を取り合って未来へ歩んでいくこと、これこそが「平和」ではないでしょうか。そうであれば、私たちは普段から取り組むことができるのです。
三つ目は、何事にも「挑戦」していただきたいということです。
目の前の壁に果敢に「挑戦」することで、人は精神的に大きな成長を遂げ、自分では想像もできない未開発の素質を開花させることができます。「挑戦」をするということは、失敗することもあるでしょう。しかし、何度失敗しても、解決に辿り着くことができれば、失敗は無駄ではなく、成功への過程です。そして、その過程は、「挑戦」した者を大きく前進させます。
以上三つのお願いをさせていただきましたが、その三つは、勉強、スポーツ、仕事、何をするにも共通して大切な視点であると思っています。現在府中町は、誰もが「住んでよかった」「住んでみたい」「これからも住み続けたい」と実感できるまちを目指しています。府中町長である私は、そのまちづくりに日々取り組んでいるわけですが、その三つの視点を大切にしています。
結びといたしますが、くれぐれも健康には留意され、皆さんが、洋々たる前途に向かって大いに羽ばたかれますよう祈念いたします。
二十歳のつどいで式辞を述べる佐藤町長