5月1日、安芸府中生涯学習センターくすのきプラザにおいて、新型コロナウイルス感染拡大のため延期していた令和4年府中町成人式を開催しました。
令和4年府中町成人式は、平成13年4月2日~平成14年4月1日生まれの人が対象で、合計349人(午前の部186人、午後の部163人)の参加がありました。
華やかな振り袖や真新しいスーツに身を包み、友人との久しぶりの再会や記念撮影を楽しむ姿を見ることができました。
【佐藤町長 式辞】
本日ここに晴れやかに成人を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症の影響で、本年1月の成人式開催が延期となり、4か月遅れとなりましたが、心身ともに健やかに成長された新成人の皆さまの輝かしい門出を心からお祝い申し上げます。
また、感染症拡大を避けるために同席していただくことが叶いませんでしたが、温かく成長を見守ってこられたご家族の皆さまに対しましても、心からお慶び申し上げます。
成人の日は、戦後まだ日も浅い昭和23年に、日本の復興と発展を担う青年のため、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」ことを目的に制定されました。
成人の日が設けられてから長い年月が過ぎ、時代はめまぐるしく変化しましたが、時代を切り開き、発展させていく若い皆さんへの期待はますます大きくなっていると感じています。
また時代の変化は、それまで常識と思われていたことにも大きな変化をもたらします。
例えば、直近で日常生活や社会経済に大きな変化・影響を及ぼした出来事といえば、やはり一昨年来続く、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行であるかと思います。
このコロナ禍は、社会の形や私たちの価値観を大きく変えるきっかけとなっており、働き方としてのリモートワーク、教育現場におけるオンライン授業、エンターテイメントにおけるオンラインライブなど、DX、デジタル技術を活用した社会変革があらゆる分野で一気に進みました。また今後も、人口減少・少子高齢化が進む日本社会において、一層進んでいくことが想定されています。
こうした社会変革の時代にこそ、柔軟な発想力と行動力が必要であり、皆さんの持つ若さは、こうした際の強みで何ものにも代えがたい財産です。
皆さんが生まれた年に、アメリカメジャーリーグにデビューし、新人賞、最優秀賞を獲得、その後も球史に歴史を残す輝かしい成績を残されたイチロー選手の言葉に「夢を掴むということは一気には出来ません。小さなことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。」 というものがあります。
努力を惜しまず、自分を信じて取り組み続けたことが、彼の数々の新記録を打ち立てる活躍に繋がったのでしょう。
皆さんも失敗を恐れず、自分の力を信じてぜひ、今しかできないこと、今だからできることに果敢にチャレンジしてみてください。
町としましても、未来へ羽ばたく皆さんに、府中町で育ったことを誇りに思い、やっぱりこのまちに住んで良かった、住み続けたい、またいつの日か戻ってきたいと思える自慢できる府中町となるよう、ポストコロナに向けたデジタル化や頻発する自然災害への対応など、直面するさまざまな課題に的確に対応しつつ、持続可能で活力あるまちづくりに取り組んでまいります。
未来に向けて、ともに頑張りましょう。
人生の輝かしい門出を祝い、式辞を述べる佐藤町長
会場の様子
式典後、友人との久しぶりの再会に盛り上がる様子