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令和3年8月6日 府中町原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式

更新日:2021年8月10日更新 印刷ページ表示

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を縮小して挙行しました。

町長式辞

本日ここに、皆様方のご参列のもと、府中町原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式を挙行するにあたり、原子爆弾の投下により犠牲となられました多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。そして、今なお、被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。

まず始めに、本年の式典が昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小しての挙行に至りましたことを、被爆者の方々をはじめ関係者の皆様におかれましては、なにとぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

76年前の今日、8月6日8時15分、一発の原子爆弾が広島に投下されました。一瞬のうちに街は壊滅し、多くの尊い生命が奪われ、人々の心と体に今なお癒えることのない傷を残しました。筆舌に尽くしがたい体験をしながらも、被爆者の方々の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という強い思いが、国内外の人々を動かし、国をも動かす大きな流れを作り、今年1月、核兵器禁止条約が発効しました。

この条約の実効性を今後さらに高めていくためにも、唯一の戦争被爆国である日本政府には、条約に署名・批准するとともに、すぐに署名・批准できない場合は、来年1月に開催が予定されている締約国会議にオブザーバーとして参加し、核兵器廃絶に向けた議論に積極的に加わるよう、当町も加盟する日本非核宣言自治体協議会、平和首長会議を通じた要請を継続してまいります。

一方、国内では、先月29日、「黒い雨」を巡る訴訟で、原告84人全員を被爆者と認める判決が確定し、黒い雨体験者の長年にわたる切なる願いが実現しました。引き続き、今もなお、原子爆弾により健康被害に苦しむ皆様に、寄り添う形での取り組みなどを関係市町と連携し、進めてまいりたいと考えております。

原爆投下から76年を迎え、被爆者、戦争経験者のいない時代が近づきつつある中、「核兵器廃絶と恒久平和」の実現に向けて、一人ひとりができることを考え、行動していくことが必要です。当町といたしましても、被爆・戦争体験を次世代に伝えるとともに、平和の尊さを発信する取り組みに尽力してまいります。

結びに、原子爆弾の犠牲となられた多くの御霊のご冥福を祈念いたしますとともに、被爆者並びにご遺族の皆様、式典へのご協力をいただいた関係団体の皆様、そして「平和」への思いを未来へ受け継いでいく小・中学生の皆さんのご健勝を心からお祈り申し上げまして、式辞といたします。

式辞を述べる佐藤町長の写真

参列者のみなさん

献花を奉献する児童

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