原爆の悲劇について考える公演として、茨城県東海村で「みらいへつたえる~ヒロシマと東海村をつなぐ架け橋~」が開催され、この中で「あの夏を忘れない」(平成21年、府中小学校の児童が作詞、吉川晃司さんが作曲)を合唱されたことから、実行委員会のみなさんが報告にお越しになりました。
実行委員長の津幡(つばた)さんから、公演の趣旨などを伺いました。
東海村は、日本で最初に原子力の火が灯った場所であり、1999年の臨界事故を経験するなど、原爆が投下された広島と同様に被ばくを体験した場所です。この場所で、昭和に起きた原爆のことを共有して、原爆の悲劇について考え、家族や周りの人、自分自身と平和について話をする機会をつくりたいという思いから企画されたそうです。また、『未来の種』は、いまここに、自分達の手の中にある」というメッセージも発信。会場では、地元の子どもたちと大人有志が歌った「あの夏を忘れない」の合唱に涙する姿があったそうです
「あの夏を忘れない」がつないでくれた出会いです。完成して10年の年月を経ても色あせない素晴らしい楽曲が、府中町から遠く離れた東海村で演奏され、多くの人の共感を得られたことを、嬉しく思いました。
(左から)大藤ゆかりさん、青野かおりさん、津幡美香さん、佐藤町長、岡野副町長)