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(令和元年度)府中町キッズ環境調査プロジェクト活動報告の紹介

更新日:2021年3月9日更新 印刷ページ表示

子どもたちが取り組んだ「キッズ環境調査プロジェクト」の活動作品を紹介

町内各小学校の子どもたちが、自らの視点で行う環境調査を通して、府中町の自然や環境問題へ興味をもち、環境を守るために何ができるかを考えていく「キッズ環境調査プロジェクト」。

毎年、各学校の活動成果をくすのきプラザと府中南公民館で展示していますが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響で展示ができませんでしたので、作品をホームページで紹介します。

※キッズ環境調査プロジェクトについては、ページ下関連情報「キッズ環境調査」をご覧ください。

各学校の作品

各作品の説明は、各小学校でまとめた内容をそのまま掲載しています。

府中小学校

キッズ環境調査活動写真(府中小学校)

作品の説明

概要

府中小学校では、今年度から科学工作・環境クラブで身近な環境について考え実践しました。

7月水質検査

校内の水たまりや雨水の水質検査をしました。簡易キットを使い、PH、COD(科学的酸素消費量)を測定しました。

活動写真の内容

記号(〇・×) 内容
8月環境○×フォトコンテスト

府中小学校フォトコンテスト写真

(1)グレーチング写真 × 排水溝にビニールのごみがひっかかっている。これらが今問題のマイクロプラスチックになるのではないか心配だ。

排水溝のごみをきちんと捨てた。小さなことから取り組んでいきたい。

(2)植物写真 × 夏から秋にかけて気温が高い。植物への影響が心配だ。

気温が高くても生き残る植物もある。これからはこういう植物が生き残っていくのだろう。

結果

水たまりや側溝の水はPH7.5~8.5で、予想とは違いアルカリ性に傾いていた。またCOD(科学的酸素消費量)は5~8で「汚れた水(コイ・フナがすめ、農業用水に使うことができる)大変汚れた水(日常生活で不快を感じない程度)」であった。

来年度は、榎川や水分峡などの水質や水生生物を観察してみたい。環境フォトコンテストにも継続して出品したい。

府中南小学校

キッズ環境活動写真(府中南小学校)

作品の説明

「環境について考えよう」

しかけ:環境について興味をもとう
環境についてのイメージをウェビングマップに表す。府中町の環境の良いところ、悪いところに気付く。

課題の設定:環境問題について知ろう
環境問題について知る。地球温暖化について知る。

情報取集:地球温暖化を防ぐために自分たちにできそうなことを考えよう
地球温暖化を防ぐために、自分たちにできそうな取り組みを考える。地球温暖化を防ぐために取り組みやすいものについて考える。

整理・分析:自分たちでできそうなことを見付けよう
自分たちで取り組んだ結果を整理・分析することで、できそうな取り組みに絞る。

実行:地球温暖化を防ぐために、取組みをみんなに呼びかける方法を考えていこう
地球温暖化を防ぐために取り組みをみんなで行うことの大切さを伝えるためのポスターを作成する。

まとめ・表現:校内にポスターを掲示して呼びかけよう
地球温暖化を防ぐためにできそうな取り組みを啓発するポスターを校内に掲示する。

本年度の取り組みの成果と課題

成果:現在、地球温暖化が進んでおり、私たちにとって環境問題はとても身近な問題であるという課題意識をもたせることができました。「地球が大変だ」と感じた児童も多く、自分たちにできることはないかという課題を解決するために主体的に判断し、行動していくことの大切さを感じながら学習することができました。地球温暖化を防ぐための取り組みを考え、ポスターにまとめて発信するということにより、他教科で学習したことを関連付けながら、情報収集、整理・分析、表現することができました。

課題:地球温暖化防止への取り組みとして、学校では教室や廊下などの電気の節電をしようという児童の意識の高まりはあったが、地域に広めていくための発信を十分にすることができませんでした。

府中中央小学校

キッズ環境活動写真(中央小)

作品の説明

自然を知って 環境を考えよう

5年生の総合的な学習の時間において「自然を知って環境を考えよう」を年間の学習課題として1学期に「環境について調べよう」、2学期に「個人で調べたことを新聞にまとめよう」「学びを伝えよう」、3学期に「学習成果を発表しよう」というテーマを設定し、学習を進めました。

1学期 個人研究

環境問題について個人でテーマを決め、インターネットを使って必要な資料や情報を集め、そこから気付いたことや分かったことなどをまとめ、研究を深めていきました。

2学期 個人研究発表

環境問題について調べたことを新聞にまとめ、交流しました。

2学期 学習発表会

かけがえのない地球~私たちにできること~をテーマに、世界中の人たちが今もこの先もずっと安心して暮らせる地球になることを願って、学習を通して考えたことを表現しました。

3学期 研究発表

2月の参観日では、保護者へ各グループでの成果と、今後も身近な環境を守っていくことの大切さを伝えました。

成果と課題

成果:環境問題について自分たちの住む環境をよりよくしていきたいという意識をもつことができました。また、学年末の参観日にまとめたものを発表する機会をもち、保護者に環境を守ることについて発信することができました。

課題:環境を守りたいという意識は高まりましたが、環境を守るための取り組み行動に移し、継続していくにはどうしたらよいかを考える必要があります。

府中東小学校

キッズ環境活動写真(東小)

キッズ環境活動写真(東小2)

作品の説明

本年度の取り組み

総合的な学習の時間や国語科、社会科などにおいて、多様な他者と協働して主体的に取り組む学習活動を行った。また、児童の環境に対する意識を高めるために、より探求的活動になるよう相手意識や目的意識を明確にした。校内の自然に触れ合う機会を多く取り入れ、自分たちにとって身近な環境で活動できるようにしました。

主な活動の流れ
校内の自然について
  • 府中東小学校の校庭や自然観察園にはいろいろな種類の木や草が生えているが、名前を知らない、実ができても食べられるのか、利用できるのかを知らないことが多いから調べる活動を行いました。
  • 理科で「ヘチマ」について学習する中で、同じ仲間の植物にヒョウタンがあることを知り、ヒョウタンとヘチマの活用方法を調べる活動を行いました。
梅ジュースづくり
  • 校内にある梅の木から梅ジュースを作るために、作り方を調べ、まとめる活動を行いました。
  • 実際に必要なものを集めて作り、試飲した。
ドクダミ茶づくり

「ドクダミソウ」という名前に興味をもち、調べたことで薬として利用されたことや、お茶にできることを知り、実際に作る活動に取り組みました。

ヘチマ・ヒョウタンづくり

理科で栽培していたヘチマやヒョウタンが仲間の植物であることを知り、ヘチマたわしやヒョウタン水筒を作る活動に取り組みました。

「東環境まつり」での発表

地域の祭りに参加して、自分たちが取り組んだことについて発表しました。また、ヒョウタンとヘチマを販売したり、作った梅ジュースを試飲してもらったりするブースを作りました。

成果と課題
  • 身の回りにある自然を利用して活動したことで、身近な自然への興味・関心が高まりました。
  • さまざまな体験を通して、多くの児童が自然を大切にする態度を身につけることができました。
  • 自然にある物を人が利用できるようにするためには、さまざまな作業が必要なことを知り、昔の人の知恵や工夫について考えることができました。
  • 公衆衛生協議会主催の「東環境まつり」の発表で、自分たちの学習の成果を地域の人に発信することができました。そのことを通して、児童の自己有用感を高めることができました。
  • 収穫量の予想が立てにくいため、個人の活動を十分に確保することが難しいものもありました。

府中北小学校

キッズ環境活動写真(北小学校)

キッズ環境活動写真(北小学校2)

作品の説明

目的

府中町の自然環境について自分たちで調べることで、自分たちのくらしに目を向け、環境を守って生活していこうという気持ちを持てるようにする。

活動内容
「まち」の環境を調べよう

榎川の水質調査

榎川の水質調査(パックテスト)をし、川は上流から下流に行くにつれ汚れていることが分かりました。原因を調べると、家庭排水だと理解することができました。そこから家庭排水で川を汚さないためにはどうすると良いかを考えるきっかけになりました。

水道教室

広島市水道局の人をゲストティチャーとしてお招きし、川の水をきれいな水にする実験を通して、自分たちが飲んでいる水は太田川から取った水で、浄水場できれいな飲める水にしていることが分かりました。1人が水を1日に220リットル(2リットルのペットボトル110本分)も使っていることを知りました。また、社会科で学習した「森は緑のダム」だということを実験を伴った説明で分かりやすく教えてもらいました。

環境出前講座

環境課や府中町脱温暖化市民協議会の人をゲストティチャーとしてお招きし、現在の環境問題について教えてもらいました。地球温暖化問題や、現在話題になっている「マイクロプラスチック問題」、私たちにできる省エネ方法等を教えてもらいました。教えていただいたことに関心を示す児童が多くいました。

「安芸クリーンセンター」「西部リサイクルプラザ」社会見学

「安芸クリーンセンター」では、ごみを分別することの大切さや環境に配慮しながらごみの処理をしていること、「西部リサイクルプラザ」では、リサイクルの大切さ等を学びました。

自分で調べよう

川を汚している原因やよごさないための対策から調べていた児童たちは、環境の出前講座等の学習やニュースからそれ以外の環境問題についても、関心を広げ学習を進めました。

できることにチャレンジしよう

自分にできることにチャレンジ

今までに学習したことの中から自分の生活に生かせることを考え、取り組みました。

みくまりの森サポート活動

「みくまりの森サポートクラブ」の人達に、榎川の源流である、みくまりの森の手入れを体験させてもらいました。間伐の必要性と森を維持するための手入れの仕方を教えてもらいました。

みんなに伝えよう
学習発表会での発表

学習発表会では、これまでに学んだことや調べたこと、そこから伝えたいと考えたことを発表しました。聞いた人が取り組んで、みんなで環境を守ることができるようにと考えました。しかし、聞いた方からのアンケートでは、低学年には難しい内容だったことや実際に取り組めそうにない内容だったという意見があり、新しい課題が見つかりました。

自分にできることにもう一度チャレンジ

環境に配慮した生活をするためには無理なく続けられることが重要であることに気付き、自分達が実際に取り組み、その感想を交流することにしました。実践することを決めて取り組み、その感想を伝え合うことを2回行い、自分たちの考える無理なく続けられる取組について考えました。

「緑の仲間フェスタ」に参加

校内の児童や保護者だけでなく、地域の人にも伝えることで、多くの人が環境問題に取り組んでほしいという児童の考え方から、環境問題に関する地域のイベント「緑の仲間フェスタ」に参加することにしました。学習発表会で発表することで見つけた新しい課題を改善するために話し合いを何度もした。自分達が考える無理なく続けられる内容にすることや、聞き手に合った内容にすること、分かりやすくするための表現方法を工夫すること等を考え、伝えました。

成果と課題

子どもたちの意欲を大事にし、自分達で「調べたい」「やってみたい」と思ったことを実際にするようにしたため、意欲的に活動に取り組むことができました。

関心別のグループを作り学習を進めたので、グループで調べる発表内容を話し合ったりまとめたりすることが最後まで意欲的にできました。友達と協力しながら自分達で学習を進めていく力が育ちました。

「調べたい」と思ったことを検索し、パソコンを使って情報を収集することができるようになりました。

環境についての出前授業や水道教室「安芸クリーンセンター」や「西部リサイクルプラザ」の社会見学、間伐体験など環境に関する学びの場を多く設けることで、環境についての知識を学ぶことができました。

環境をみんなで守るためには多くの人が取り組む必要性を感じ、伝える内容を選んだり話し合ったりして、環境発表会や地域のイベントで環境について伝えることができました。

聞き手に分かりやすく説明を伝えるため考える学習では、他教科の学習内容や知識と結び付けることを意識させることで、より効果的に表現し、定着させることができました。

学んだ知識を自分の生活と結びつけて考えることができたので、環境を守りながら生活しようとする意識が芽生え、実際に生活に生かすことができました。

環境を守る生活の仕方を考える上で、環境に良い生活の仕方を考えるだけでなく、無理なく続けられる取組であることの大切さにも気付き、多くの児童が生活の仕方を考え、生かすことができました。

学習の進め方や情報の整理の仕方、発表内容の決定や効果的な伝え方の工夫等において、支援が必要な児童への手立てを工夫していく必要があることを感じました。

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